賃貸アパート・賃貸マンションによる土地活用
土地有効活用の代表的な方法として、賃貸アパートや賃貸マンション等を建築しての土地活用を図るケースがあります。
なぜこれほどの費用とリスクが係るものが土地活用の代表のようになっているのでしょうか?
それは・・・
定期的に収入が見込めるから?
住居についてのニーズが強く活用方法としては普遍的であり安定経営が見込める?
いやいや答えは案外・・・
この土地活用手法に携わる人が多いという事が一番ではないでしょうか?
建築・施工をしたい大手のハウスメーカーや一部のゼネコン
融資したい銀行
管理までしたい不動産業者
こういった登場人物達により、賃貸アパート、マンションの建築が土地活用の代表として宣伝されてきたのです!
現実、多くの賃貸アパートや賃貸マンションが建設されてきました。
どの場所にも、適しており、ニーズも把握しやすい!
しかし本当はどうでしょうか?
アパートやマンションなどの立地による収益力の格差や物件単体での差別化は、市場の成熟と供給過多により既に飽和状態と言っても過言ではありません。
市場への価格影響力を持たない、競争力の低い物件は、賃料の低下にみまわれても、借入している金融機関への返済額の変更はなし!
20年・30年一括借り上げを謳っていた管理会社からの賃料保証の金額は下がり放題!
建築後、何年たっても大規模修繕もままならず、荒れ果てていく賃貸マンションや賃貸アパート!
問題点も踏まえ、これから賃貸アパートや賃貸マンションによる土地活用を考えているのなら・・・
賃貸アパートや賃貸マンションによる土地活用のポイントを解説してみましょう。
賃貸アパートや賃貸マンションの活用のポイント
住居という普遍的な重要があるのだから、住居系にしておけば、土地活用は失敗しない・・・?
地主さんにとってもっともポピュラーで一般的、一番に思いつくのがアパートやマンションなどの建築による土地活用でしょう。
店舗や事務所は立地条件等でかなり制約を受けるので、それに比べればはるかに需要が見込める住居・賃貸アパートや賃貸マンションは安定経営が可能と考えられてきました。
賃貸経営を行ううえでのポイントである立地条件として、最寄り駅からの距離や生活利便施設(スーパー等)、教育施設などの充実と住環境などバランスが取れていれば非常にリスクの少ない土地活用になります。
従って、立地条件の調査は十分に行いましょう。
賃貸アパートやマンションは建てれば大丈夫という時代ではありません。
計算通り、シュミレーション通りの土地活用・賃貸経営・賃貸運営なんてなかなかありませんよ。
成功する土地活用は立地・プランニングや設備・賃料のバランスが重要
単身者用のワンルームのアパート・マンションであれば駅からの利便性やコンビニなど距離など徒歩圏内にある施設が重要なポイントになってきます。
ファミリータイプのアパート・マンションであれば、利便性よりも住環境が重視されるであろうし学校などの評判も大きな選択肢となるケースもあります。
従って、立地条件を活かした建物プランを設定することが重要です。
これから建築するのであれば、周辺の同じターゲットに向けた賃貸物件をしっかり調査して上で設備類や間取りなどのプランニングを工夫して行くべきです。
では立地に劣るところはどうするのか?
これは立地的に多少不利だとしても、今後のポイントはデザイン性・機能性において明確な差別化を図るのが、失敗しない土地活用のポイントになると思います。
何も、高額の設備をしなければいけないということではありません。
賃貸アパートやマンションのちょっとした工夫で、空室対策になり、築年数が経過しても賃料を下げないで済む物件になるものです。
しっかりとしたコンセプト決めて行くことが重要です。
特に、賃貸物件が飽和状態の地域においては、高い競争力を有することが賃料設定においても重要です。
賃貸アパート・賃貸マンションにみる土地活用のメリット
アパート・マンション経営による土地活用のメリットとは何でしょうか?
まず考えられるのは・・・
安全な投資!安定したリターンが期待できる
年金としての活用!インフレに強い!
ローンを利用することによる小額投資から投資が可能!
債務や減価償却等の経費による節税効果!
貸家建付け地としての評価引下げによる相続対策!
これらのアパート・マンション経営のメリットは賃貸経営が順調に行っている事が前提で、単に節税効果や相続対策のみを目的とした土地活用・賃貸経営は、わずかなトラブルや問題の発生で事業全体が失敗する場合があるので注意が必要です。
賃貸アパート・賃貸マンションに見る土地活用のデメリット
貸アパート・マンションの経営のデメリット・・・
空室リスク
家賃滞納リスク
ローン金利の上昇リスク
建物老朽化リスク
管理業者リスク
換金性の悪さ等があげられる。
これらのアパート・マンションの賃貸経営のリスクを回避する方法の中にアパート建築時にハウスメーカー等の行うサブリースや家賃保証などを利用すれば・・・というものがあります。