空室対策と言ってもすぐにリフォームすればと言うのでは、芸がありません。
ここでは、多くの物件を見てきて、まずは低額でできる空室対策から考えてみましょう。
もちろん低額予算の空室対策ですからできることからドンドンやりましょう!
私が考える空室対策低額予算編:入居希望者が見る順に感動を与えるように!
これは、最近の大家さんがよくやっているようですが、賃貸室内の入り口部分に、ウェルカムボードとメジャー・スリッパ・飴玉まで置いています。まさに「お・も・て・な・し」でしょうか?
見てほしい気持ちが伝わってきます。
しかし、その前に・・・
エントランスの郵便受け!チラシやパンフレットがポスト入口にあふれかえっていませんか?
やはり、入居希望者が物件を見学に来て一番最初に接する所がポイントです!
明るい雰囲気がありますか?清潔感はありますか?多少古くてもきれいに掃除されていることが大事です!
きちんと、日常の手入れをしている物件と手入れしていない物件の差は歴然としてます。
草刈りやポストの汚れ、窓ガラスや入口やエントランスの窓の汚れ等がないことは、普段のメンテナンスが行き届いている感じがします。そして、建物敷地に足を踏み入れた瞬間にわかるものです!
廊下や各部屋の扉の外装・共用部分の電灯付近の清掃や球切れはないか?などこのメンテナンスの積み重ねです!
明るさ・清潔・整理整頓を徹底するだけで、見違えるようにキレイになりますよ!
空室対策に本当に必要な設備とは何か・・・?
空室対策として、入居者の希望や市場調査に基づく有益な設備について検討してみましょう。
空室対策に必要な物は、決して業者の設置したい設備ではありません。
まさに、入居者が、或いは入居希望者が望むアパート・マンション等に臨む設備にする必要があります。
これは自分の足で調べましょう!見に行きましょう!それが、空室対策ではないでしょうか?
後は、空室対策に要する費用と設置する設備のバランスと賃料収入!
その他、税務上の減価償却費等も考慮する必要があるでしょう!
また、空室対策のリフォームやリノベーションは相続対策としても有効です。
現金等の相続資産を減らし、設備として賃貸物件に設置してもこれらは相続税法上の資産評価に該当するでしょうか?
空室対策を施す必要瀬があったら、これはチャンスだと思って下さい!
意外と効果がある空室対策が客付け不動産会社の見直しです!
ここまでは、賃貸アパートなどの物件自体に施す空室対策を見てきましたが、実は意外と効果があるのが募集不動産業者の、見直しだと思います。
ここまで満室経営のための空室対策に苦労をしたとしても、肝心の入居者募集で入居者を連れてくる不動産業者のことを理解しなくてはいけません。
多くの大家さんが不動産業者にお任せでしょう?
また、多くの業者に賃借のあっせんを依頼していませんか?
この入居者募集業務を数社に依頼すると、私は空室が減らないと思っています。
空室が減らないとはどういうことか?
入居者も集まるけど、退去者も増えるということです!
これって、何時になったら満室になります。入居者はそこそこ入るけど、退去者も毎月のように発生するパターンです。
私が考える原因とは・・・
仲介会社はとりあえず契約を成立させるのが業務だから、希望者が来ればどんどん契約して入居だけさせればよい!として契約する積極的パターンと他社で決められると手数料が入らないから、選任物件を優先する消極的パターンの二通りあると思っています。
また、大家さんも地域の大手と言われるところに物件を出したがりますが、大手の物件は数が豊富だから、色々な物件の中から見せるため、自分所をよく見せるには優先順位を上げないと紹介されない或いは紹介はするが、他の物件の当て馬にされる恐れもあります。物件見学の順番を意図的に早めたりして、比較物件に使うということです。
まあ、それでも賃貸を決めてくれればよい!入居すればよいと思っているかもしれませんが、さっき言ったように、なんだか退去率も高いということはないですか?
本来、入居者募集と賃貸契約締結業務と入居・入居者管理は分けるべきだと思います。
適切な入居者サービスが成されることで退去率が低下すれば、早晩、満室になるからです。入居して終わりではないのです!入居したところからが勝負の時代になってきます。
とある不動産大手グループでは、系列の自社グループ内でしか情報を共有しないところも多々あります。
なんでこんなことをするのかは、想像できると思いますが、情報元をきちんと整理しないと、「だれも責任を負わない情報」となってしまいます。
多くの業者に依頼すれば、募集情報が流れるのでは・・・?と思っていませんか?逆効果の場合もあります。
十分吟味して下さい!